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農業と賃貸経営というと、高齢になって体力が衰え、農業ができずに仕方なく農地を賃貸マンションに変えて…
といったちょっとネガティブなイメージで捉えられることが多いように思います。
もちろん、そういった例が多いことも事実でしょう。
実際に、経済のグローバル化による価格下落や担い手不足など、農業を取り巻く現状は厳しいものがあります。
農水省によれば、農業所得を時給の面からみると、500円~1000円。
作る作物や状況によっても違いますが、もっとめちゃくちゃに低いという話もありますね。
また、天候や価格の変動などのリスクも大きく、農業は現在、基本的な収入を得る手段としては、選びにくい職業になっていることは確かです。
農業ができず、遊休土地となってしまった田畑はそのまま放置されるケースも多く、宅地などに変えていけるのはよい方、といった見方もできるほど。
一方、ここで、面白いデータも。
平成17~18年に神戸の都市近郊の農家を対象に行われた調査では、実に90%以上の方が不動産経営を行っており、そのうち7割以上の方が、不動産経営による安定的な収入が農業経営にもプラスに作用していると回答したそうです。
(「都市農地の現状と課題について」2006年 神戸大学大学院自然科学研究学科、神戸大学農学部)
現実として、農家の方は不動産経営を上手く組み合わせることで、農業を営む手助けにしているようです。
難しい問題をはらむ農業ですが、辞める以外にも、他の業種と組み合わせていくことで総合的に安定した経営を行うことが、一つの選択肢になります。
その業種として、土地資産の一部を活かした不動産経営、わけても比較的手間がかからず分かりやすい賃貸経営は、なかなか相性がよいものといえるでしょう。
もちろん個別の事情や地域により、可能・不可能はありますが、検討してみる価値はあるのではないでしょうか?
一点、農地はどこでも宅地にできるというわけではないことはご注意ください。
市街化区域内の農地は、あらかじめ農業委員会へ届け出をすれば転用できますが、市街化区域外の農地については、転用の許可が必要。
更に、農用地区域内であれば原則として転用が認められませんので、更に除外手続きなども必要となります。
食料生産の基となる農地は、こんな制度で厳重に守られるほど、社会にとって大切なものでもあるのですね。
食料自給率の低下も叫ばれる中、農業はこれから再び注目を集める産業ともなりそうですが、まだまだ厳しい現状。
それぞれの農家の皆様が安定的に農業を営んでいく上で、賃貸経営が力になることができれば、何よりの幸いです。
*KT*
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